和の心を令和へ

新元号が「令和」と発表されました。
和暦の元号は、西暦645年7月17日孝徳天皇の即位の時「大化」が始まりとされています。「令和」は、大伴旅人が、天平2(西暦730)年に、梅花の宴で詠んだ歌(万葉集)から引用されたそうですが、もともと元号は、天皇の一代にという考えではなく、災いや吉事があれば変えたとされ、大伴旅人の六十余年の生涯においても「朱鳥」「大宝」「慶雲」「和銅」「霊亀」「養老」「神亀」「天平」といくつも元号が変わっているのだそうです。
西山温泉 慶雲館は歴史は、慶雲2(西暦705)年に遡ります。「慶雲」は5番目にあたる元号で、704年から708年までのわずか4年間ですが、この間に藤原鎌足の長子、真人により発掘、開湯されました。以来、一度として涸れることのない源泉は、今も日本随一の湧水量を誇っております。この類稀なる大地からの恩恵を大切に守ることは慶雲館の喜びであり、使命でもあると考えております。
慶雲館は、決して変わることのないもてなしの心、日本の和の心を「令和」の時代も受け継いでいく所存です。
西山温泉では、新緑の冴え渡る季節になりました。どうぞ春から初夏にかける緑のグラデーションの頃の慶雲館をお楽しみいただければ幸いに存じます。